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「海潮音」より [アンティーク]

(久々の酷い風邪ですっかり臥せってしまいました。皆さまもどうぞご自愛ください)

ながれのきしのひともとは  (流れの岸の一本は、)
みそらのいろのみづあさぎ  (御空の色の水浅葱、)
なみ、ことごとく、くちづけし(波、ことごとく、口づけし)
はた、ことごとく、わすれゆく(将、ことごとく忘れゆく)

海潮音(かいちょうおん)はヨーロッパ各国の詩を集めた訳詞集です

ドイツの詩人ヴィルヘルム・ワレントの詩「勿忘草」を訳したものですが、

明治時代に発刊されたにも関わらず意外な事にこの詩はひらがなのみで表記されています

現代だとかえって分かりにくいので漢字を当てはめてみました

前半は勿忘草の咲く風景ですが、

後半は一種の無常観を表しているものと解釈しています

はたは旗ではなく将の字があてはまり、

将は「しかしながら」、「とはいえ」の意味を表します

水は形を持たず常に変化し、

勿忘草に口づけをした次の瞬間にはもう形が変わりそこから離れていってしまいます

作者の方は「私を忘れないで」など意味がないと考えていたのでしょうか?

もしかすると勿忘草のジュエリーを贈ったことも、

贈られたこともなかったのかもしれません

作品がある限り人が人を想い合う気持ちは永遠

そのことを知っていれば・・・

詩の内容も無常とは全く縁のないものになっていたことでしょう

永遠に受継がれるものは硝子越しの中にのみあるのではありません

実作品を身に着けられてぜひそのことをご実感ください

_RIM2743

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