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ロニエット [アンティーク]

現代ではとても信じられないことですが、「貴婦人たるもの人前で眼鏡をするなどというのは不躾ではしたないこと」とされていた時代がありました。時計もまたしかりです。“はばかりながら”というのとはちょっとニュアンスが違うのですが密やかにこっそりと、さりげなくクリップやピンと見紛うロニエットを開いて文字を読み、小さなフォブウォッチを取りだして時を読んだのです。エレガンスだと思いませんか?

ロニエットはグラスとして実用とするものです。でもあからさまに眼鏡を使うことはたしなみがありません。そのため一見しては眼鏡と分からないデザインや細工が施されています。

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第一の用途はクリップです。リーフをモチーフとした20金とマルカジットのクリップは身に着けている時はグラスの部分は外からは見ることができません。

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さっと取り出すとグラスになります。フレームの細かなところまで丁寧な細工が施されているのがお分かりでしょうか?クリップからグラスへはわずか2アクションで展開することができ、直ぐに使えて直ぐに仕舞うことができます。

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第3の用途はルーペです。クリップとして収納する前に二枚のレンズを合わせてルーペとしてもご利用になれます。これが一番便利な使い方かもしれませんね。

こちらのロニエットは1930年代のものなので上流階級の女性であっても眼鏡を人前で使うのは不躾とされることはもうなかったと思います。優雅なお洒落として使っていたのでしょうね。たとえ実用に使うものであっても実用一辺倒ではつまらない。美意識のなせるわざです。


ロニエットのクリップ

イギリス、1930年代


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今日の岡本太郎さん(己について) [岡本太郎さんの言葉]

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人に認められたいなんて思わないで、己を貫くんだね。
でなきゃ、
自分を賭けてやっていくことを見つけることは出来ないんだ。


明日に続きます


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