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晩餐で [アンティーク]

一番最後に出される器

それがデミタスカップ

いつも空のカップだけが先に置かれ、珈琲は「後から」注がれます

正餐の席でカップに珈琲が注がれた状態でサーブされることは決してありません

でもそれは何故でしょう?

ちゃんとした理由(由来)があるんです

ヨーロッパの宮廷や由緒ある貴族の家ではデミタスカップに家紋が描かれていたり、

外側だけでなく内側にも金箔を惜しげもなく施すなど、

豪華で特別な、別格の器が必ず所蔵されています

我が家自慢の秘蔵の器

客人に見ていただかなくては意味が無い!

そこで、先ずは空のまま出す、という習慣が生まれたのです

お客の側は由緒ある装飾を目で楽しむのが礼儀となるのですが、

出された器で招待客としての自分の格を知ることにもなるという怖い面もあります

例えばもしもですが日本で皇室に招かれたとします

カップに施された黄金に輝く菊の御紋の大きさ、形状などで、

招待主が天皇陛下が皇后陛下が分かるのだそうです

客側は当然大切に大切に扱わなければなりません

礼儀作法の一つとして砂糖を静かにかき混ぜるというのがありますが、

それも本をただせば音を立てるのが品が無いからというのではなく、

カップの装飾を守る(乱暴にかき混ぜたりしたらせっかくの装飾が台無しです!)ためと、

家宝に値するような大事なものを、

自分のために出してくれた相手に敬意を払うという意味があるのです

肩肘張らず、“食事は何よりも楽しむことが大事”

確かにその通りだと思います

でもマナーとその由来を知るともっと食事を楽しめます

人生何かのはずみで(?)高貴な御方から賓客として招かれる事があるかもしれません

どんなところへ食事に招かれても恥をかくことのない余裕ある大人でありたいものです

その日のために普段から練習してみませんか?

アンティークの器で

ドルトン(ロイヤルドルトン)デミタスカップ

イギリス、1894~95年(まだ“ロイヤル”が冠する前の時代です)

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